2018/2/16 J-WAVE・INNOVATION WORLD 続・西川貴教が日本や海外のエンタメ業界のシステムについて語る
11日の日曜のワイドナショーにて、日本の音楽のビジネスやシステムについて語っていた西川さん。
ツイッターなどでその発言がバズり、このブログの記事も思ってたよりもRTされてびっくりしたものですが…
今日放送のJ-WAVE・INNOVATION WORLDで、その続きやリンクしてるような話がちょっとあったので、
拾ってみました。
ワイドナショー?と。何のことかよくわかってないという方は前回の記事をまず、ご覧頂いてから読むといいかもです。
sbtmmdy.hatenablog.com
J-WAVE・INNOVATION WORLD
番組のパーソナリティは開発者の川田十夢さん。
広告、企画、システム開発など様々なものを手掛けるユニットAR三兄弟の長男。
西川さんはゲストとして出演です。
この後22時オンエアのJ-WAVE イノベーションワールド、 ゲストのT.M.Revolution西川貴教さんが見据えるテクノロジーと音楽の未来は!?さらにAIアシスタント・Tommyによる今週の選曲も注目! #jwave #iw813 https://t.co/AdrHflpE9w… pic.twitter.com/n3r5F28wCR
— INNOVATION WORLD (@iworld813) 2018年2月16日
前半は音楽フェスのイノベーションと題して、西川さんにイナズマロックフェスがスタートした経緯や、西川さん自身の人となりについての話が中心。
中盤はベンチャー起業家方が登場し、匂いについてのVRのプレゼンが。
そして終盤、今日の話軽く振り返ったところで…
西川「ボクらの置かれてる状況って、ホントにあの…こんなにパッケージビジネスがシュリンクするって、多分誰も思ってなかったと思うし。」
川田「うんうんうん。」
西川「じゃあ、我々、あの、こうキチンと届けていくのか。またさっきの話じゃないですけど、今ってね。こう…諸外国なんかでは割ともう、もい音源自体は。」
川田「うん。」
西川「ほとんどもうフリーシェアみたいな状態で。後はライブとかマーチャンダイズで。マネタイズしていくっていうことは主流になってきてるってことで考えていくと。」
西川「でも、我々、やっぱ心血注いで、ま、音源作って。」
川田「うんうんうん。」
西川「それなりにもう締め切りやいろんなものと戦いながら、ホント、七転八倒しながら音作ってて。」
西川「それが無価値だって言われてるような感じになっちゃうと。」
川田「寂しいですよね。」
西川「どうなのかな〜って思うし。」
川田「なんかそういうところをお話出来るアーティストも少ないなと思うんですよ。なんか。」
西川「ああ〜そうですか?」
川田「やっぱひとつのなんだろうな…構造の中に組み込まれたアーティストをやってる方だと難しい考え方じゃないですか?」
西川「そうですね。」
川田「でも、なんか音楽っていう世界だけが課金とかしないじゃないですか?」
西川「そうですね。」
川田「潔い世界で。音源を出したら完成した物をバーンと出すとか。」
川田「でも、ファンって仮歌の状態でも聴きたいとか。」
西川「うん。」
川田「そこ、完成形に至るまでのグラデーションも。」
西川「うん。」
川田「凄い興味があったりとか。」
西川「うん。」
川田「結構なんかお金にしてない、パッケージにしてないことって、まだまだ膨大にある気がするんですよね。」
西川「メチャクチャありますよ。」
西川「だから、それこそ海外だとYOUTUBEなんかに自分の楽曲とかって上げるのって。」
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川田「うん。」
西川「まあ、フルサイズじゃなくても。」
川田「うん。」
西川「PRとして上げてください、お願いしますYOUTUBE様ですけど。それ自体が結局、マネタイズ出来たりとか、コンテンツ化出来てることとかになんかリテラシー自体が追いついてなかったりとかして。」
西川「なんか、こう…日本だとどうしても、そういうこう…SNSとか。」
川田「うん。」
西川「動画コンテンツみたいなものはPRに繋がって、後々どこかに回収出来るんだから、我慢しようみたいな感じ」
西川「そういうこと自体も、だからもう変えて行かないと。なんとなくですけど、ボクら自身も凄く疑問に思ってることもあるんですよ。」
西川「結局、その原盤の権利だったりとかを。メーカーが結局、保有している場合って。」
西川「聴き放題とかって。なって。、それこそ…どんどん海外とかからも入ってきてますけど。」
西川「で、そこで入ってきた300円とかって、これ誰のとこに入るの?って。」
川田「いや、寂しいですよね。」
西川「ワケわかんないすよね。」
川田「凄い寂しいことですよね。」
西川「うーん。」
川田「たまに映画とかが凄く安く売られてて・パッケージとかなんか凄いダサくなってるじゃないですか?」
西川「あります。」
川田「あれ寂しいですよね。」
西川「寂しい。」
川田「好きだった映画とか。楽曲もまったく同じですよね。」
西川「うん。」
西川「だから、こう…そういうこともどこかにね?そのいろんな物を作ったり。」
川田「うん。」
西川 「手元にあって喜ばれてるってことはどこかに苦労されてる方とか、汗とか、かかれてる方がいらっしゃることをやっぱりどこかで意識するってことも大事だなと凄く思いますよね。」
基本的な話はワイドナショーとあまり変わらないですが、
ただ動画コンテンツや音楽配信について触れてはいなかったですかね。
引用した最後の言葉はツイッターでのツイートとも共通するところで。
この度の場面では「音楽業界」という扱われ方でしたが、貴賎はありません。あと知財に関する問題はエンターテインメント業界だけの問題ではなく、医療や産業などありとあらゆる問題とも紐付いていると思います。いいモノ、素晴らしいモノは、きっと誰かの血や汗で出来ていることを忘れないで下さい。
— 西川貴教 (@TMR15) 2018年2月11日
常々、思っていることだろうし、言いたいこととして出てきたのかな…
さてさて。番組はミュージシャンというよりはビジネスマン、クリエイター、アーティストとしての西川さんへスポットを当てたような形になっていて、
音楽番組やバラエティ番組、自身の番組に出ている時とはちょっと違う面が出ていて面白いです。
個人的に面白かったのは西川さんの情報収集のアンテナの張り具合や頭の中にあるネタが詰まった引き出しをすぐ開けて、今、出ている話とくっつけるマッチング力の高さが感じられたとこですかね…頭の回転どうなってんの…っていう。その辺も注目して聴いてみると面白いかもです。
西川さんの出番は30分ほど。
ラジコのタイムフリーで聴けますので、この引用した話以外も興味あるという方は是非!