9/23 イナズマロックフェス2018 2日目 abingdon boys school感想
イナズマに行けるとすれば現状1日。
ならば、どの日にするのか…初めてライブを披露する西川貴教を見たいし、1月に見たっきりで久々のT.M.Rも見たい。
しかしねえ…6年ぶりでこの先見れるかどうかもわからないa.b.sがステージに戻ってくるとなればね…
西川貴教ウォッチ暦21年ちょいの勘がこの日だ!と働いたので見に行くことにしました。
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夕方とはいえまだまだ明るい空の下、久々のa.b.sを見ようと集まったお客さん達。
ブロックの中に入ると、期待感みたい物が周りから伝わってきてすごい。
「あの歌が来たら泣いちゃう。」「久々に見れるなんてねえ・・・」
始まる前からファンの人達は心のダムが決壊寸前だ…
どんなライブが見れるのかとボーっとステージを眺めていたら、
突然、前方から歓声というより悲鳴のような声が上がり、ざわつき始める。
この時はなぜ悲鳴が上がったのか、後方でのんびり構えていたのでわからなかったが、
終焉後に調べたら、a.b.sのメンバーの皆さんが舞台袖で円陣を組み、掛け声を上げていたのが前方にいたお客さん達に聞こえたとのこと。
そりゃ声出ますわな…
開演時間が迫る。
岸さん、SUNAOさん、柴崎さん、西川さん、そしてIKUOさん、長谷川さんと6年前のメンツがステージに揃い、響き始める音。
DESIRE…!
いきなりシングルでもないアルバムの曲を久々のライブの1発目に持ってくる遊び心とこれを待ってたんでしょう?と言わんばかりのサービス精神というか。
このチョイス。
もうある程度のファンの人達は心掴まれてたのではと思う程、バシッと決まった気がする。
半分程、演奏を終えた後、STRENGTH.へ移行。
なるほど。DESIREは登場SEという形だったのか。
とすると、時間めいっぱいに曲をあれこれ聴かせたいという配慮だったのかとか考えたら…ニクイ人達だ…
SUNAOさんのギターソロから始まり、それぞれにスポットが当たるような場面も見られ、
帰ってきたぞ感強めに演奏されるSTRENGTH.。
西川さんも「久しぶり!行こう!」とアウトロでシャウトする。いやあ…ホントに帰ってきたんだ…
戻ってきたことを強く印象付けた後はHOWLING。
1曲目の余韻に浸らせることなく、攻め攻めモード全開。
本当に6年活動してなかったのか?と思う程についこの間まで普通にやってたような雰囲気。
気が合う人達でやるバンドってこういうものなのだろうか…
しかし、しかし、楽しそう。
アウトロの前辺りで「たまんねーな!おい!」と西川さんが言うくらいだし、ほんとに楽しいのだろう。
リーダーの岸さんがちょいちょい顔の表情が緩んでるのなんかもうね…
3曲目はJAP。
短い持ち時間を精一杯暴れ回るにはもってこいの曲キター。
お客さんとの掛け合いもあるし、良いグルーヴを生み出す。
なんかホント考えられたチョイスだ…
計算じゃなくてただ演奏したいだけとかだったら、それはそれで凄いのだが。
メンバーそれぞれ激しくそして楽しそうに演奏している姿にたまらんなあ…と思っていると、
「サイコー」「マジサイコー」と西川さん。この人が1番楽しんでるな…
JAPを終えると、「ゲストを紹介します。」と呼び込み。
登場したのは西川さんのブラザー的存在。ミクロさん。
・・・ツイッターでチラッとネタバレしていたので、で、で、ですよねーと思いつつ、
2人でやれるのが嬉しくして仕方ないというニコニコの西川さんとミクロさんを見てどうでも良くなったところで始まったLOST REASON。
ミクロさんが来るならこれですよね。
激しく来ていた流れからゆったりとした曲へ。
「イナズマ!この曲を歌いにやってきた
んー…西川さんのボーカルスキル、ミクロさんのスキル、2人の関係性がより深まってるのもあってか、
昔、ライブで聴いた時よりもなんだか抜群に響いてくるな。
そして何よりお互いが対面し、軽くバトルしてるような形で歌い合っているのがとてもいい。、
以前だとミクロさんのゲスト感、舎弟間みたいなのが出ているように感じたりしたのだけど、凄く堂々としているというかぶつかりあっている。
「a!b!S!」とコールするように煽ったりとか、1曲だけでもしっかり「メンバー」として振舞っているミクロさん。
曲を終えると「紹介します。7人目のメンバー、ミクロ!」と西川さん。
うん。7人目のメンバーだ。あとベースのIKUOさんとドラムの長谷川さんもしっかりカウントしているの良いですね…
少しMCに入り、ミクロさんが「イナズマロックフェス。何よりも貴教が大好きで。」
と、もうファンなら大体が知ってるよ的な告白をした後、
西川さんが「何よりも今日は良い天気だったじゃない…?」と振って、「サンラーイズ!」と品川庄司の庄司さんのミキティーのようにシャウトするミクロさん。
茶番。
「浸透してないw」「してる!」と西川さんとミクロさんのちょっとイチャイチャもありつつ、
役目を終え去っていくミクロさん。良かったっすよ…
ミクロさんが去った後、西川さんのMCへ。
「10年目に。イナズマのステージに呼び戻したいと思って。ワクワクが止まんなかったんですよ。」
「スタジオ。入って。…これだったっす…!」
「なのに、SUNAOさん、うちのバンドスコア見ながら練習していました…w」
「一応、覚えとけよ…w」
これを受けて、SUNAOさん。
「一応、監修してるからね?w」と弁明。
真面目モードに切り替え。
「この機会があってホントに良かった。」
「このイナズマロックフェスを10年続けさせてくれて、ありがとうございました!!!」
「…陽の落ちる時間が早くなっちゃって。」
「この照明が俺達の夕陽です…!」
6曲目。From Dusk Till Dawn。
相変わらず、西川さんの曲までに入るMCの流れの完璧さよ…
この優しいイントロから、グワッと鷲掴みしてくるような歌声は沁みる。
夕陽や綺麗な景色がなくたって、ステージの画が素晴らし過ぎるから充分すよ…
やりきった顔で歌い終えた西川さんは客席に向かい、「久しぶりだから、いいの見せてよ!」
と、コールを求める。
湧き上がる声。
「ホントサイコー!」
本当に嬉しそうな顔をしている。良かった。良かったよ…
間髪入れずにラスト!と始まったキミノウタ。
やはりこれを持ってきますか。
最後もしっかり歌い、締めるだろうと見ていたら、
西川さんが声を発さない。
というか、顔がくしゃくしゃ。
………泣いていた。堪えていた物が一気に吹き出してしまったかのように泣いていた。
1番の中盤辺りまで歌えない西川さん。
それを察し、フォローするように歌い始めるお客さん達。
泣きながら歌っている人もいる。
客席とステージがこんなにも支え合う場面ってなかなかないなと思いながら、久しぶりにステージで泣く西川さんを見て釣られてこちらも泣いてしまった。
特には言わないけれどa.b.sを動かしたくても動かせなかったこと、バントという物への想い、自分がわかる限り、見ていた。感じ取っていたつもりだ。
T.M.Revolutionというものも動かしながら、さぞ大変だっただろう。
イナズマも、社長業もタレントとしてテレビに出ていることも頑張っている、頑張り過ぎている。
だから、報われていいと勝手に思っている。
好きなことを、叶えたいことを、チャレンジしたいことを存分にやって良いと思っている。
だからだから、そのやっていいことを西川さんが久々に出来ている光景がたまらなかったし、泣いてるのを見たらねえ…泣けましたよ。
キミのため全てを捧げてばかりの人がちょっとでも報われたなら本当に良かった。
ほとんどを歌い上げることは出来なかったが、最後の最後になんとか立て直し、歌い終える西川さん。
お疲れ様でした。
いやあ。全部、西川さんに持ってかれてしまった。
メンバー同士、労い合いながらステージを去っていくa.b.sの皆さん。
良い顔してる…
これが最後ではなく、a.b.sの新たな始まりのようなライブだったと思えるものであってほしいと思わずにはいられない、本当に素晴らしいライブを見せてもらった。
周りにいた初めて見た人達もしっかり楽しんで「凄い」と口にしていたし、まだまだ届くポテンシャルだってあるはず。
…気長にたまにとかで良いんで待ってます。