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T.M.R・a.b.s・西川貴教さんのニュースを拾ったりまとめたり、ライブやテレビ・ラジオの感想・レポートを書いたりしてる西川さんが好きなおっさんの個人ブログです。

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【今更ですが・ライブの感想】西川貴教 LIVE TOUR 001 [SINGularity] 2019年6月20日(木)・東京・Zepp Tokyo公演の感想(2019/7/7)

ツアーの最終日から2週間。
ライブレポートをどうまとめようかとうんうん悩んでいたところ…

entertainmentstation.jp


ライターの本間夕子さんが書かれている記事がどーんと公開されまして。
これ、もう素晴らし過ぎるので、
ライブの内容知りたい人はもうこれ読んでください…って感じなんですが、ライターさんと一ファン、一客が見てる視点もまた違うだろうし、
事細かなレポートは無理でも単なる感想、ツアー3本見たって感じを出して書けるかな?と悩みに悩んで結論が出たので、書きました。


気合が違う


ツアーもこれで3本目の参加。


sbtmmdy.hatenablog.com


sbtmmdy.hatenablog.com



3本目ともなると、正直なところこれから行われる内容はほぼ頭に入っていますし、ちょっとした慣れみたいなところも出てきているので、
1、2本目とどう違うか?というとこをポイントに見ていこうかな?と思いながら、見始めました。


ツアーもこの公演がラスト。どの公演でも全力だったでしょうし、実際、自分が見た公演でも震えるようなパフォーマンスをしていた西川さんですが、
「楽しみで仕方なかった」というだけあって、抱え込んだ物を一気にぶちまけるような爆発力を感じさせるパフォーマンスで。
特に歌声の力の入りようが凄かった。
またこの表現が伝わるかどうかわからないのですが、ぼくは歌声が文字のように見えたりすることがあるんですけど、
通常の歌声が普通の文字の大きさなら、この日は太字になって見えたんですよね。
リミッターを外してる感がすごかった。
それでいて、自然に演技をこなしたり、お客さんを笑かすMCをするのだから、ちょっとした狂気も感じましたw


改めて思う剥き出しの西川貴教


ダイバーシティ、六本木の感想にも書いたでしょうし、ツイッターなんかでもぶつぶつ言ってた気がしますが、
BIRI×BIRIやBright Burning Shoutが出たのに始まり、1stアルバムが出て、西川貴教として、こういうことが出来ますよ、やってきますよ、やってきたいんですよってものが示され、
ライブという、西川さんの考えや気持ちが明確に形になって現れ、触れられる場所で感じたことにより、
ホントに剥き出しの西川さんで来たな、行くんだな〜とつくづく思わされました。
過去の感想、繰り返しの文章になるでしょうが、改めて脳内整理。


T.M.Rであれば井上さんと浅倉さんが作った土台がありますし、a.b.sであれば柴崎さん、SUNAOさん、岸さんという仲間と作り上げていくわけですが、西川貴教はもう西川さんだけなんですよね。
コラボレーションする相手やバンドメンバーはいますが、2つのプロジェクトと違って、西川さんがこれだ!と思ったことをダイレクトに直結して作品を作ることが出来る。
タイアップ曲とかがあればまた別でしょうが、基本、コンセプトであったり、他の方を意識する機会がほぼないと言っていい。
西川さんも曲ごとに違うかもしれないとラジオで言っていましたし、いろいろと出来るんですよね。
シングルでも、アルバムでもそれは感じることは出来ましたが、ライブではよりそう思えました。


まずは映像。


ライブに映像を盛り込むということはT.M.Rでもしていましたが。
映像の凝り方、AIのフレイ、セリフ等々、西川さんの趣味がしっかりと反映されてるのが感じられたんですよね。
特に西川さんが好きだと公言している攻殻機動隊チックな匂いがプンプンしていて、まさか…と思っていたら、
ツアーが終わった後の西川さんのツイートに攻殻機動隊シリーズの神山監督が参加していたことが書かれていたり、
AIのフレイの声もどうやら攻殻機動隊の草薙素子役の田中敦子さんのようで、もうね…


そして、物語と演技。
ZEROTOPIAやサムシングロッテンでの経験を還元するかのような活かし方で。
ただ舞台に出るだけではなく、ちゃんと自分のフィールドでも使える武器として使用している感じがとても良かったです。
ライブであれば歌うことや音楽に特化してほしいという声もあったでしょうし、曲と曲の間に映像や演技が挟み込まれることによって、
テンポが落ちたり、見てる側の切り替えがうまくいかないなど難しい点もあったのでしょうが、
まだアルバム1枚に配信曲数曲と長時間ライブでやれる曲がまだ揃っていないという新人の難しい条件があり、どう進めていくか?と考えたはず…
しかも今回のアルバムは曲ごとにジャンルやカラーも割とバラバラで。
それらを映像、物語、演技を軸にして進めていくという個人的に西川さんにしか出せないような正解出したなと思える形にしてライブを成立させちゃったのは凄いし、面白いと思いました。


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あとセットリストと物語の絡め方もも素晴らしかった。
大枠としてはAIのフレイという存在があって、彼女?に人間とはどういうものかを知ってもらう、学習してもらうというのがあり、曲、進むごとに話が展開していくんですけども…


進めていく中での、楽曲の1曲、1曲を物語として見せる、立たせるような工夫や緩急があって、それがいいなと。
例えば、自分の好きな箇所の話なんですが、Elegy of Prisonerの前に人間の負の部分や絶望をバーンと表したかのような映像、AIのフレイのセリフ、演技を見せたかと思えば、HEROで希望を感じさせる西川さんの力強いセリフと演技に歌に入っていく流れとか。
うまいこと曲や物語などリンクさせてるんですよね。
短いミュージカル作品を見てるような感覚も味わえたし、舞台やアニメなど西川さんが経験したジャンルがこういう形でも活きてくるんだなと思える面白い体験でした。


しかし、これはライブ前半1時間だけの話なんですよね。濃い。


トレンドを取り入れたこととT,M,Rと新人西川貴教の違い

後半は何も考えず、ただただ歌や曲に身を任せろ!と言わんばかりに前半演奏された曲がEDMにゴリッとアレンジされて蘇ってやってきます。
前半、AIのフレイとのやりとりで人間とは?なんだ?
「日本一のクラブにしよう!」という西川さんの煽りもあり、盛り上がっていた雰囲気が更にグンとよくなるんですけど、
こういう試みは曲が揃っていない新人じゃないと出来ないし、出来てもチャレンジするのはなかなか勇気がいるよな…と、思ってしまったりで。
いや、まさに新人の1stツアーという貴重なものを見てる感をひしひしと感じました。
曲が揃ってきたら、1度演奏したものをアレンジを変えてやるってことをやるかどうかわからないですからね。
それも西川さんといえばゴリゴリのロック、バンドサウンドというイメージとは少し違う最近のトレンドのEDM。
EDM自体はT.M.Rでもさいたまスーパーアリーナやイナズマロックフェスのライブでも取り入れていますし、
西川さんのファンの人にとっては不思議なものではないですけど、あちらはダンサーの方を取り入れたり、ショー的な見せ方と元々のT.M.Rのライブの楽しませ方を融合させたスタイルにだったのに対して、TNNKの西川さんは何もないまっさらな状態なのと、バンドメンバーにDJのYamatoさんを参加させたことによって、
クラブ感を強くし、お客さんと一体になりながら盛り上げる、作り上げる形を作っていくというスタイルだなと。


話が少し脱線しますが…
この一体になりながら盛り上げるというのは、西川さんはどの形態でもお客さんも参加者として盛り上がろう!という気持ち丸出しなので共通してる部分ではあるんですが、
TNNKに関してはまだ始まったばかりで、西川さんも盛り上がろう!一緒に作ろう!と煽りはするものの、
T.M.Rやa.b.sほどの体育会系のようなパワハラ感がちょっと薄いかなと思いましたw
年々、好きに楽しんで!とか自由に!とファンの人達を立てるようなスタンスにもなっている部分が出たのもあるかもしれませんが、たぶん始まったばかりのプロジェクトというのが大きいのでしょうか…?
まだ「新人」でお約束ごとも何もない、このツアーに来てくれた大事なお客さんと作り上げたいという気持ちの現れみたいなね。
ファンの人達を「家族」と言ったり、他の形態での雑な感じももちろんあるんですが、ところどころがホントに丁寧さを感じて。
20年以上のキャリアを積んだ新人じゃないと出来ない、感じられないことだなと思わされました。


そんなこんなで1時間わっしょいわっしょいクラブ化したZeppTokyo。
締めに来たのがBIRI×BIRIのライブアレンジ。
西川貴教というプロジェクトが始まった曲をラストに持ってくるというのはなんだかここからまた始まるんだぜと言ってような気持ちにさせられちゃいますね…
で、また、こっちで配信曲出した方が良かったのでは?と思うようなアレンジの仕上がり。
原曲がポップで軽めな作りなのに対し、ヘビーで重く仕上がっている。
耳にズシッと響く感じが凄い好みでした。
ツアーファイナル、最後の曲というのもあり、西川さんもお客さんも盛り上がりは最高潮。


新たなSINGularityへ


でも、終わるんですよね。ライブって…w
とはいえ、「ドームでやりたい!」という目標を語られ、
「夢の無い奴はここに来い!俺が夢になってやる!」「戸惑わせたり、はぐらかしたり、斜めから返してみたり。」「でも、気持ちはずっと変わってないんです。お前らが大好きです!」等々、今日も含めて、ツアーで散々、パワーワード、ポジティブワードを連発していたせいか、
ツアーやライブが終わる寂しさがあまりない。
だから、ライブを終えて、ステージから客席を見つめる西川さんを見て、ただただお疲れ様でしたという気持ちでいっぱいでしたし、
「この歳で。このキャリアで、失敗を恐れない。1から挑戦する。」という、これは西川貴教としてまだまだいろんなSINGularityへ行くぞ!って言葉も飛びしたので、しんみりしてる暇はないんだなと。
この人は常に前を向いて、新しいこと、やりたいことに向かっていくのだなと。


朝ドラの出演もあるし、イナズマも各種イベントも、「まだまだ言えないことがたくさんある」というので、他のこともあるのでしょう。
「また会おうぜ!」という西川貴教、TNNKになっても、これだけは変わらないんだな〜という言葉を口にする西川さんを見ながら、改めて、今後も追いかけねばと…強く思いました。


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