【テレビ・ワイドナショー・感想】西川さんが語っていて気になったことの補足的なものと感想 ①西川貴教が語った吉本の契約の問題について ②個人事業主西川貴教がチラリ(2019/8/2)
先週、7月28日に放送されたワイドナショー。
時事を扱う番組ということで、昨今の吉本の宮迫さんや亮さん、契約の問題についても当然触れることになり、
ゲストの西川さんもいろいろとコメントしていました。
そのコメントがすぐにネットニュースにもなり、いくつか記事になっていましたが…
記事になった中で気になったのが契約の話。
西川さんのミュージシャン、経営者としての立場からしている話が面白かったので、
番組でのコメントのメモと、その補足みたいなのと感想を書いてみました。
西川さんが語る吉本の契約の問題
「日本でそういう意味ではあの…ユニオンがない。(労働)組合がない。」
モーリー「アメリカありますからね。」
「それこそ吉本みたいなパターンが個人事業主でやられてて、エージェントとして吉本をお使いになられるってパターンであれば。」
「なおのこと、ユニオン、組合を作って、キチンとそこと交渉していく形を取るっていうのも1つ手な、ような気がしますけどね。」
「日本でなかなかないですけど。例えばミュージカルとか。ニューヨークのブロードウェイとかだと。」
「ロングランの作品とかあると。」
松本「うん。」
「やっぱり当然ですけど、疲れもあったり。あとは就労規則じゃないですけど。」
松本「うん。」
「何ステージ立つとか。」
東野「うん。」
「あと、期間が長くなると。」
東野「うん。」
「その間に別の作品に出ると。その間、別の作品に出るけど、戻ってこれる権利もあるとか。」
東野「うんうん。」
「そういうのが保証されてることで自由にいろんな形でその…ようはこう演者がもっと可能性を試すことが出来る。」
東野「うんうんうんうん。」
「こういうことでもあるので。」
西川さんが引き合いに出していて、ブロードウェイ、アメリカにはSAG-AFTRAといった組合があります。
こちらを見るとどういう組合かがわかるかと。
実際に日本人でアメリカで活動されている本田真穂さんの書かれている記事では収入とかも書かれています。リアル…
組合にも入ることによってメリット、デメリットはあるようですが、保証があるというのは大きいかもしれませんね…
日本にも俳優の組合を作ろうみたいな動きがあったりなかったりするそうですが…
てか、あるにはあるらしいんですけど、そんなに知られている感じではないんですよね。
ちなみに労働組合作った方がいいよという指摘をしてる記事がありました。
西川さん同様にその辺、疑問に感じてた方もいたということですね。
個人事業主の顔がチラリと出る西川貴教
続いて、個人事業主として契約のことについて語る西川さん。
「そういう意味では日本って芸能で…ボクら…音楽だと、レコード会社、事務所、アーティスト、ってのは並列なんですよ。」
東野「うん。」
「普通だと3社契約。で。レーベルがあって、事務所があって、本人がいてって、3社契約。」
松本「すっごい詳しいな…?」
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「ボクだから個人経営…事業主なので。」
東野「うんうん。」
「それ全部1人でやってきてるんです。」
「だから、今のこの話を皆が今更、一生懸命やってんのが、なんでもっと早く言わへんの?と。」
東野「ああ〜」
「個人で折衝するべきやし。」
松本「そんなこと可能…イナズマ…あれ滋賀のイナズマロック?」
東野「はい。」
松本「ロックフェスティバル?あんなんもそんなんも全部やってんの?」
「やってます。」
「それこそファイトマネーも自分で決めるし。」
「で。経費が掛かったら…」
東野「ファイトマネーってなんすか?」
「ようはオンステージ立つ時に。」
東野「ファイトマネーって言うんですか?」
「ようは格闘で言うところのファイトマネーじゃないですか。立つわけですから。」
「それをだからどれぐらいか折衝するし、例えば変な話、ワンステージ作るのに経費がこんな掛かったと。」
「いいステージは出来たけども、スタッフに対して、支払いの分配を考えるとここの照明を少し削って、その分そういうところに回そうって。」
知らない方もいるかとは思いますが、西川さんは個人事務所を設立し運営している経営者です。
事務所は平成10年設立なので、かれこれ20年以上。
また現在の事務所を設立する前に所属していた事務所も変わっていたところのようで…
著書、おしゃべりな筋肉でこう語っているのですが…
そのときお世話になった事務所は海外のエージェントのような契約形態を取り入れていて、
当時としては珍しく、所属するアーティストは独立採算制。
つまり、事務所全体の収益の中から活動費を与えられるのではなく、ベテランでも新人でもやりたいことがあるなら自分で稼いで調達しなさいよ、ということ。
おしゃべりな筋肉159Pより引用
「最初に入った会社が独立採算制だったのもあり、将来を考えてデビュー2年後、個人事務所を設立しました。音楽活動の傍ら、税理士さんたちと打ち合わせをしたり、社員の面談をするというのはかなり大変で、今も戸惑うことは多々あります。でも、自己責任で何でもやれるというのは大きなメリットです」
最初からもうほぼほぼ1人で何もかもやりなさいよ?という状態だったようです。
ギャラの交渉からステージのセット、グッズの制作などなど、あらゆる契約やお金のことについてその都度、説明を受け、学んでいったそうなので、普通のミュージシャンやタレントさんとは違う環境で来ているため、契約やお金のことに関して詳しいというわけですね。
そういえば、最初に話をしていたブロードウェイの話はおそらくミュージカルの経験や現地に見に行った際にいろいろと聞いたり調べたりして知った話なのかもしれないですね
そう考えると今回のワイドナショーは西川さんの経験がうまく活きた回だったなと思いました。
他のコメントに関しても西川さんの話をうまく整理する能力が出ていたし。
最後に個人的に個人事業主、経営者の顔が出ているインタビュー記事で好きなのを貼っておきます。
昨日、公開されたイナズマの記事もそういう面が出てて非常に良かったです。