【ライブ感想】西川貴教出演 京響プレミアム 大島こうすけ交響組曲「Life ~キミトノセカイ~」を見た感想(2019/2/21)
もう1週間以上が経ったんですね…ひいい…
まとめな、まとめな…と思ってはいたんですが。
即時性0でごめんなさい。
感想の前に
まずはこちらを読んでいただければ。前回のレポと感想です。
というのも、今回は再演ということで、公演内容に関しては前回とほぼ一緒でした。
なので、前回のを読んでいただければある程度わかるかなと。
前回、現地で見てる方やニコ生の放送を見てる方で、内容を覚えてる方は読まなくても大丈夫です。
あとはレポート記事もあるのでそちらも。
今回の公演について取り上げている記事
今回はちゃん西はどうだったのか?とか、再演はどうだったのか?ということとか、そういった感想を短いながらも書いていきます。
というのも
1度見ている公演ですし、大幅な変更などもないはず。
変化があるとすれば、当時の西川さんと現在の西川さんのメンタル的な違い、
女性役の歌い手が信近エリさんからBeverlyさんに変わったこと、この2点かな?と思ったので、
そこを注目して見ていこうと思ったんですよね…
1個、1個感想を。
コンサートの流れ
前回と同じ、ストーリーに変更はなし。
1人の男性と女性が出会い、結ばれ、歳を取り、やがて別れが来るという5部構成。
男性側の心情などセリフが淡々とスクリーンに映し出され、区切りが付くと、
西川さんが男性役、Beverlyさんが女性役として登場し、
キャラクターの想いや世界観を歌で表現していく流れとなっています。
スクリーンに出てくる文字だけでは伝わらない、伝えきれない部分を補う役目、作品の世界に引き込む、没頭させる装置、
キャラクター自身を憑依させ、そこにいるかのように見せるイタコなどなど、
見る人によっていろんな捉え方が出来ることをやってるな〜なんて思ってしまいました。
西川貴教はどうだったか
前回の公演ではお母様が亡くなったこと、イナズマロックフェスも終えたばかり。
精神的にも肉体的にもボロボロの状態。
そこで1組の男女の出会いから結ばれるまで、最後は別れと死についてを歌うという濃厚な2時間。
詞や世界観と向き合う作業もあるわけですから、西川さんにはズシンと来ないわけがない…
てか、ズシンと来てたと思います。
それをあまり感じさせず、さすが声量お化け!と思うような歌いっぷりと信近さんとのバトルのようなデュエットもありましたが、
第5楽章は別れと死についてガッツリ歌うパート。
歌っている最中や歌い終わった後の動き、表情は自分自身の溢れ出てしまう感情を抑えるの必死という風に見えました。
その西川さんの入り込み具合と言いますか、その時のイメージが強く残っていて。
今回、歌うならどんな感じなのだろう?時うに第5楽章をどう歌うのか?というのが気になって、京都まで足を運んだのですが…
今回はというと1年半という時間が経過したからでしょうか。
前回とは違って作品の世界と西川さんが良い距離感でいるように見えました。
1年半前の飲めり込んでるような空気感も無く、程良い感じ。
西川さん単独ではしっかりと男性キャラクターの心情、想い、女性キャラクターとの日々を歌い、
女性キャラクター役のBeverlyさんと一緒に歌うパートでは火花が見えてきそうなくらいにバチバチと歌い合っていて、
クラシックコンサートが急に闘技場になってしまったような錯覚を覚えてしまいました。
(Beverlyさんがちゃんと西川さんとガッシリ組み会えるパワー型のボーカリストというのも大きかったかも。)
それでも第5楽章になると、前回程ではなくても、アクセルなのか、スイッチなのか入ってしまったようで、
意識はしてるのかな?という丁寧とも、慎重とも取れる歌いぶりに。
「ああ、ここだけは西川さんにとって特別なんだな…」と思わされました。
コンサートが一旦終わり、オーケストラ、指揮者の岩村さん、Beverlyさん、大島さん、西川さんと揃ったところで、
今回のコンサートを振り返ることになり「(第5楽章は)何度歌っても無理w」と語る西川さん。
答え合わせではないですが、第5楽章はやっぱり西川さんにとってそういうものなんだな…としんみりしてしまいましたね…
オーケストラをバックに普段とは違う、音と音の絡み合いであったり、ぶつかり合いも見れたし、
曲や詞、キミトノセカイというストーリーを通して、西川さんの真摯さであったり、弱さなど、
人間臭さも感じ取れて、バンドスタイルのライブにはない味わいがあって良い時間でした。
キミトノセカイ、ラジオタイムスと大島さん、京響の皆さんと続いているクラシックコンサートの形式はとても良いし、
西川さんにとってきっとプラスしかないと思うので、今後も継続してほしいものです…
出来たら関東の方でも見る機会があったら嬉しいし、他の交響楽団の人とのコラボレーションも見てみたいなあ…
Beverlyさん
「1年間緊張していた」と語っているのも納得なぐらい真っ直ぐ今回の公演に向き合ってるのが伝わってくる姿勢、
西川さんというパワーボーカリストとぶつかり合っても負けない歌声、
そして西川さん、大島さん、岩村さんら全員を「センセイ」と呼び、敬意を表すピュアさにやられました。
大島さんだったかな?スポンジのように吸収していくと言っていて、絶賛。
西川さんも誉めていて、恥ずかしさと恐れ多さが入り混じった表情なのが印象的でした。
伸びていく人、これからの人ってこういう人のことかもしれないな〜と見ていて思ってしまう、そんな雰囲気もあって、
名前とかどういう人なのかはなんとなくツイッターで拝見してはいたけれども、
実際に生で見るとその人となりとか、曲に興味が出てきたので、良いプレゼントもらった気分になりました。
コンサートを全て見終えて
前回、素晴らしいとは感想に書きましたが、同時にどこか精神的にズシンと来るな…重いな…とも思っていて。
それは西川さんに注視するあまり、引っ張られたところがあるんでしょうけど、今回はそういうのもなく。
おそらくですが、譜面を再構成したと言っていたので、音楽面での変化、女性側の歌手が変わったことなど、
前回と同じ公演内容でもアプローチの仕方が変わり、
前回の公演から時間が空いたことによって、ステージ側も見る側も公演に対する受け止め方が変わっていて、
内容自体は同じで再演だけれど、そうじゃないちょっと変化しているコンサートが出来上がって、見せてもらえたのかなと。
それが素晴らしくて、面白いと思えたのがなんだか嬉しかったです。
またライブやコンサート、生で行われるものは同じ公演は2度と無いというのを改めて思わされる機会でもありました。